2012年3月11日日曜日

香月作と書いてある将棋セットがあるのですが価値が有るのですか?35年位前の物...

香月作と書いてある将棋セットがあるのですが価値が有るのですか?35年位前の物です、詳しい方宜しくお願い致します。


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未使用、桐箱入り美品。

このような条件なら、販売価格は50万以上という物もあります。

本当にそれだけの価値があるのかは、私には分かりません。



「香月」「駒師香月」の銘があります。

「名匠香月」との銘があるものも存在しますが、もちろん自ら「名匠」と彫ったものです。

この点がちょっと好きになれないところです。





参考。(引用ですが)

高級駒の産地は、山形県の天童ではない。

天童は、書き駒の量産地であり東京の比ではない。

レア産地として大阪もある。

超深彫りの特徴有る駒だ。

関西流は、手前が厚く先が細い。持った感じが重厚である。

形も何処と無く太く貫禄を感じる。

それに引き換え、東京流は見た目少し細長い。

厚みも関西ほど急勾配でなく全てにおいて洗練されている。

個人的な好みも有るが、東京流の駒が好きだ。

それに対し、天童を中心とする東北の駒は垢抜けしない。

何処と無く野暮ったい。

大阪流の駒を平面的にした印象である。

天童では無いが、山形の駒師で一斉を風靡したのが国井香月氏であろう。

香月は、「かげつ」と読みます。

普通、駒師は一連の作業を殆んど一人で行います。

この香月氏は、家内制の分業で行い、銘駒についても量産化しました。

書体、木地の素材、木取り方法と意欲的に取り組みました。

分りやすく言えば、手広く活躍していたのです。

その香月で最も印象的だったのが、「草書」です。

物珍しく派手な書体です。

数は出ていたと思いますが、最近見ません。

昭和63年に亡くなられています。

もう、これ以上、作品が世に出ることは無いのですね。

「香月」が名匠だったか、賛否両論有るみたいです。

この鮮やかな彫あとを見ると、明らかに達人です。

全てが良い訳では有りませんが、「巻菱湖」の書体も好きです。

「日本将棋連盟」に寄付された「香月作」の駒。

今も公式対局で使用されているはずです。

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