2012年3月8日木曜日

『ヒカルの碁』を見ていて思ったのですが、棋士の給料はどこから捻出しているので...

『ヒカルの碁』を見ていて思ったのですが、棋士の給料はどこから捻出しているのですか?

相撲は観戦料取るし、囲碁や将棋はスポンサーがいるのでしょうか?


『ヒカルの碁』を見てると毎年3人プロになるみたいですが、飽和状態にならないのでしょうか?

毎年引退する人もいるのでしょうか?


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日本棋院、関西棋院の収入源は、主に

「新聞社が棋戦 (棋聖戦は読売、名人戦は朝日、本因坊戦は毎日・・・) を主催することにより、日本棋院と関西棋院に支払う金銭」

です。



棋士の収入は、その金銭から運営費などを差し引いたものが、タイトルホルダーには「賞金」として、それ以下の棋士には「対局料」という形で支払われるのがおおかたを占めます。



囲碁棋士の場合は「日本棋院からの定額の給料」という形ではないようです。



※ 将棋の現役棋士は、日本将棋連盟から、その棋士のランクに合わせた「給料」が毎月支払われ、それに、棋戦の対局料と賞金が加わるようです。



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囲碁の場合、日本棋院や関西棋院に申し込んで、しかるべきお金を払えば、何人かのグループを組んでか、あるいは自宅に、れっきとしたプロ棋士に来て貰って指導碁を打って貰うことが可能です。そういうシステムがあります。

http://www.nihonkiin.or.jp/profile/toiawase/faq.html



『Q 地元にプロの棋士を呼んで指導をしてもらいたい

A 地元にプロの棋士を呼んで指導をしてもらいたいプロ棋士が、あなたのお宅(個人・碁席)に伺います。臨時、定期、講演、その他、お気軽にお申し込み下さい。謝礼は初段から九段までの基準がありますが、ご相談に応じます』

http://www.nihonkiin.or.jp/joho/shidogo/prokishi_haken.htm



「ヒカルの碁」で、

「お金持ちの越智の祖父は囲碁が好きで、良く家にプロ棋士を呼んで指導して貰っていた。幼い越智はそれを横で見ていて囲碁を自然に覚え、祖父より強くなった。プロ試験の最中に、何人もプロ棋士を呼んで越智に稽古を付けて貰ったが、その中に塔矢が入っていた」

というエピソードがありました。そういう制度が本当にあることに見合っています。



プロ棋士を呼ぶ場合は「棋士のランクに合わせた指導料 + 交通費 + 宿泊が伴う場合は宿泊費」全額負担ですから安くはないでしょうが。

制度上は、お金を積めば、井山名人や山下本因坊を自宅に呼んで教えて貰えます。

こうした場合の「指導料」は、一定額を日本棋院が控除して、残りは棋士個人の収入になるでしょう。



※将棋棋士の場合は、個人がお金を払ってプロ棋士を自宅に呼んで教えて貰える、という日本将棋連盟の明確なシステムはないようです。



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『毎年引退する人もいるのでしょうか?』



囲碁の場合は、ずっと海外に住んでいて「現地での普及活動」を行っているという「現役棋士」もいます。

かなり高齢の「現役棋士」もいます。

こういう人は、「ずっと休場している現役棋士」である例が多いようです。



毎年、引退する棋士もいますが、将棋の棋士のように

「一定の成績を挙げられないとフリークラスに落ちるかフリークラスに自ら入るかの選択を迫られ、一定期間で引退となる (給料が支払われなくなる)」

という「厳しい」制度がないので「名目だけ現役棋士」が囲碁界には散見されるように思います。



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fuji_mikasaさん が大まかに話してくれたとおりですが,

それ以外ですと免状(段位認定に伴う)発行の収入が

(スポンサー料と比べてですが)わずかながらあります。



これも将棋連盟や日本棋院の収入となります。


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私の知っていることだけ話します。スポンサーはいませんが先生や師匠ならいたりします。(いない人もいるけど)毎年3人プロになりますが、落ちた人はまた初めからです。

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