将棋の級、段について
将棋の世界では、よく初段、アマ4段という言い方をしますが、基準はどうなってるのでしょう?
プロ?の段位とアマの段位の実力の違いは?
かなり差があると思うのですあ、それではなぜそれほどまで差を付ける必要があるのか疑問です。
プロ棋士の方がやってる将棋教室に通い、与えられる級位、段位というのは、アマ○段という言い方をするのでしょうか?
それとも他に言い方があるのでしょうか?
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まず、アマチュアの段・級の説明から始めましょうか。
アマチュアの段・級は、一番下が(一応)15級で、
15級-14級…(略)…2級-1級-初段-二段…(略)…五段-六段
という仕組みになっています。右に行くほど強いです。
(六段の上もありますが、まず関係ない世界なので^^;省きます)
【質問2行目 回答】
取得方法は、私の思いつく限りではこんな感じでしょうか。
①-a将棋道場で何局か指し、そこでの指す棋力の認定を受ける
①-b行っている将棋道場で、昇段級規定の成績を満たす
②段級位を認定する専門誌掲載の問題に応募
③将棋教室等でその教室においての段・級を認定される
④段級取得を争う大会で規定の成績を収める
⑤将棋倶楽部24を主としたネット将棋でのレーティングと段級
⑥全国大会などで上位の成績を収め、日本将棋連盟から贈られる段級
(⑦将棋の普及等に長年尽くされてきた方などへの、連盟からの感謝・功労)
①が一般的な意味で言うところの段級といったところです。
初回の時は何局か指してみて、その勝敗で「これで指してみて」と言われます。
②は、実際の力量よりかなり上の段位が、簡単に取れちゃったりします。
実力を表わしている、とは正直言いにくい段級ですね。
③は、教室の設定にもよりますが、①と同等に近い、と考えてよいと思います。
④こういう人はある程度強いんでしょうが、
こういった大会は数が少なく、身近に経験者がいないんでよく判りません。
⑤「将棋倶楽部24」が支持されていて、ネット上なので全国どこの人も、
全国に共通する自分の棋力の数値化されたもの(レーティング)が得られます。
ただ、並の町道場の段・級よりは、2~3段級は厳しくなっています。
⑥・・・私のような凡人とは別の世界ですね。
アマチュア名人戦優勝2回(?)で七段、といった雲の上の話です。
⑦は実力とは関係ありません。
いろいろな方法があるので、いろいろな段・級を持っている方は珍しくありません。
ですが、一応よく物指しになるものがあるとしたら、24のレーティングでしょうね。
段級と違って全国共通の画一的な定規なので判りやすいからです。
「棋力どれくらい?」「24でレーティング1000」といった会話はよくあります。
【質問3行目 回答】
さて、話を移してプロ棋士です。
「プロ棋士」とは何であるか、を先に説明していきましょう。
プロとアマは、将棋の世界では厳然と分かれています。
プロになるには、養成機関である「新進棋士奨励会」に入会し、
厳しい競争を勝ち抜いて、半年あたり2枠のプロ四段への昇段枠を、
年齢制限によって退会にさせられる前に、掴み取る必要があります。
この「奨励会」は下から6級、5級、4級…と進み、三段が一番上です。
5級程度でも、並のアマチュア四段では、まず簡単には勝てない強さです。
受験には師匠の推薦と、年齢制限を満たしていることなどが必要です。
奨励会は、非常に厳しい競争社会です。今は関東関西合わせて150名ほど。
同期入会の子が10人いた時、最終的に1人か2人がプロになれるかどうか。
三段までは、月2回の例会で規定の成績を収めれば昇級・昇段できますが、
三段までいくと、半年一期で全18回戦を行う三段リーグがあります。
今、三段は30名あまり。その中で1期に2人が晴れて棋士(プロ)になれます。
自分の100%を将棋に捧げる場、それが奨励会の姿です。
23歳までに初段、26歳までに四段という年齢制限に追われる人もいます。
「棋士」とは、この厳しい“ビンの口”制度を通り抜けてきた人たちなのです。
・・・ようやくプロ四段まで話が来ましたね。
プロは、昇段規定の成績を挙げることで昇段します。
最高段は九段です。昇段の規定は様々で、例えば八段昇段には、
竜王位1期獲得
順位戦A級昇級
七段昇段後公式戦190勝
という成績が必要です。
ただ棋士には降段が無いので、力が落ちた高段の先生もいますし、
力はあってもまだ成績が追い付いていない若手の方もいます。
棋士に関しては、段位は、その方の今の棋力とは関係が薄いです。
よってプロとアマの段位の実力は、比べられません。別物です。
ただし、プロとアマ強豪の間では、絶対的な力の差はありません。
・・・ごく限られた一部の人たちですが。
全国大会で上位に行くようなアマチュア強豪の方々は、
下位陣のプロ棋士に、3局に1局程度勝てている計算です。
(ほとんどのプロ棋戦には、数枠アマ代表枠があります)
【質問5行目 回答】
5行目の質問にここでお答えしますと、“アマ”はいりません。
区別などする必要もなく、当たり前のことだからです。
将棋の世界において、プロとアマは全く別です。
大まかな説明ですので穴がありますが、ご了承のほどを。
長文になり申し訳ないです。ご参考になりましたら幸いです^^。
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長考互換表
(1階層の手合いが後手で勝率5割に互換/期待勝率56%程度)
2800⇒羽生
2750⇒その他タイトル保持/順位戦A残留(直近3期以上)
2700⇒順位戦B1上半/竜王戦1組/その他Bシード
2650⇒竜王戦4組以上で直近勝ち越し/2次予選入り
2600⇒竜王戦5組残留以上/順位戦C級降級点無し(直近5勝5敗以上)
2550⇒順位戦降級点保持者(連続降級点者を除く)/奨励会3段勝ち越し
2500⇒竜王線6組年度指し分け組/アマ竜王戦4強/奨励会3段6勝程度
2450⇒竜王戦6組直近5年5勝程度/女流タイトル保持/奨励会3段4勝程度/奨励会2段
2400⇒竜王戦6組負越し/女流タイトル次点同等(A残留など)/奨励会初段
2350⇒アマ県代表上位/奨励会1級/女流年度勝ち越し(2期以上)など
2300⇒県代表標準(全国で1勝必須)/奨励会2級/女流B残留
2250⇒県代表低位(負越し県)/奨励会3級/女流中堅/市販格安ソフト
2200⇒ブロック大会本戦勝ち越し/奨励会4級/育成会連続勝越し
2150⇒ブロック大会本戦指分同等/奨励会5級/研修会C程度
2100⇒王将戦など勝率5割(予選込)/奨励会6級/研修会D程度
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プロ基準の6級がアマチュア五段くらいといわれている。
「将棋世界」誌などの専門誌の認定で申請資格を得て取った人は多いのではないでしょうか。
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