2012年2月23日木曜日

将棋連盟は女流棋士の人権を侵害したでしょう?

将棋連盟は女流棋士の人権を侵害したでしょう?

囲碁の女流棋士の対男性勝率が将棋より遥かに高いと思いません。

なぜ囲碁日本棋院のように、男性棋士と同じ権利を得ないでしょうか。

それは一種の人権侵害と見ていいでしょうか。


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一つ一つ確認していきますが、



>なぜ囲碁(の)日本棋院(や、関西棋院)のように、男性棋士と同じ権利を得(ることが出来てい)ない(の)でしょうか。

(カッコ内は私の勝手な付け足しです)



私は囲碁のプロ制度について詳しくはありませんが、そもそも将棋において「棋士」と「女流棋士」は、制度的には全くの別物です。

「棋士」の現在の資格要件を述べますと、「新進棋士奨励会」で行われる半年一期の「三段リーグ」で、優秀成績者上位2名の昇段枠を勝ち取り、「棋士四段」を認められて「社団法人日本将棋連盟正会員」となることです(瀬川晶司四段のような例外はおいといての話です)。



では、「女流棋士」とはどのようにして資格を得ることが出来るのかとといいますと、



まず、ここ5年(2003年度後期~2008年度後期)は、全体で10数名の「女流育成会」で、昇級点(=成績首位者が獲得する)を累積で2回取ることが、「女流棋士2級」の条件でした。

現在は女流棋士会は解消され、今の資格要件としては、



①「研修会」(奨励会予備軍の会と考えてください)でC1クラスへ昇級・・・「女流棋士3級」という、女流棋士会員仮資格申請の権利を得ることが出来るので、これを申請し、女流の公式戦で規定の成績を上げる。条件としては、<年間で参加公式棋戦数と同数の勝数>、<2年間で参加公式棋戦数の3/4以上の勝数>、<女流棋士の昇段級規定「女流1級へ」に該当する成績>を達成する。(仮資格なので、これらの条件を満たせなかった場合は研修会のC2へ戻る。



②「新進棋士奨励会」会員からの転身(この制度は変わってません)

奨励会を2級以上で退会した女性には、奨励会退会時そのままの段級位で女流棋士になる権利が発生する。



このようなものです。同じ権利以前に、組織も、制度の始まりも、全くの別物です。ですから、

>囲碁の女流棋士の対男性勝率が将棋より遥かに高いと(は)思いません。

これは全く関係ありません。私は今の将棋連盟に対しては批判的ですが、日本棋院/関西棋院との比較は的外れと思います。

囲碁は、「院生から棋士になる」という制度を通過して棋士になったということに、男女で変わりはないはずです。将棋は違います。奨励会を勝ち抜いて「棋士四段」となる道は女性にも開かれていますが、達成した人はいません。今女流のトップレベルとされる人たちが挑戦しても無理でしょう。

あと、[囲碁の方が遥かに高いとは思えない]、とおっしゃる、女流棋士の対男性棋士勝率ですが、通算76勝312敗勝率0.1959(2009年3月31日まで)は、別に高いとは私は思いません。アマチュアトップクラスは、今データが手元にありませんが、プロに3割の勝率です。



ちなみに女流棋士は、1974年に、人聞きの悪い言葉であることを承知で言えば、連盟が6人の女性強豪を寄せ集めて「女流棋士」と定めて女流棋戦「女流名人位戦」が行われたのが、その制度の始まりです。

tetsuji4603さんが言っておられるように、

>むしろ、四段になれなくても女流棋士としてスポンサー付きの棋戦に出られるので、恵まれている

という見方もあり得ます。



ただ、社団法人としての連盟が、棋士を運営者とする仕組みには、限界点は確かにあると思います。そもそも社団法人である以上、ただ単に将棋の強い者の集合体だけで運営するのではなく、他の可能性を連盟は探るべきと思います。また、世の人の棋力向上のみが、社団法人としての目的ではない以上、「正会員」=「棋士」という関係式を、連盟は再考するべきだと思います。



話変わりますが、「人権侵害」という言葉を、そう簡単に安売りしないでください。

例えば女流棋士の分裂などの問題については、私は連盟に責任の一部があると思っていますし、連盟の女流棋士に関する施策について、一方的に過ぎると感じるところはあります。

それでも、[将棋連盟は女流棋士の人権を侵害したでしょう?]などという、タイトルの設問の仕方には違和感を感じます。

こういう言い方は自制して頂きたいです。この書き方は(あなたの結論がどうあれ)、それこそ一方的に過ぎます。

この点については正直、もう少し言葉選びを考えてほしいと思いました。



最後偉そうなことを言ってしまいましたが、ご参考になれば幸いです。



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"女流"棋士、とは、"女性"棋士とたいへん紛らわしいので誤解されがちですが、

「正規のルートでプロになった女性棋士」という意味ではありません。



たとえば、女性でもし男性と同じく奨励会を抜けて正規のプロになった場合は

"女流"棋士とは言いません。

男性のプロが単に「(男性)棋士」であるように、「(女性)棋士」となります。

段位も「○○女流四段」等ではなく「○○四段」と呼ばれるでしょう。



奨励会は当然ながら、男性でも女性でも入ることができます。

しかし女性が奨励会から四段になった例は一つもありません。



つまり「"女流"棋士」とは、

正規のルートでプロ(奨励会→四段)になれなかったにもかかわらず、

なぜか、「女性である」というだけで、

プロに準じるような仕事をすることを許された人達を呼ぶ名称なのです。



「プロ棋士」と、「女流棋士」では、根本的に意味合いが異なるのですから

待遇や権利が異なってくるのは当然だと思います。



おかしなことに、本来はプロになれなかったはずの人達が、

女性だからというだけで、あたかもプロであるかのように

将棋の仕事を得られているのです。



男女の体力差が歴然としているあるスポーツとは違い、

将棋は頭脳勝負の世界です。

人権侵害どころか、女性が理不尽に厚遇されているというのが現状です。


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囲碁は女流棋士と男性棋士は対等な立場だが、将棋は女流棋士と男性棋士は対等な立場ではない。

その理由は

1

囲碁は初段でプロ

将棋は四段でプロ

2

囲碁は女性枠があるが、それ以外でプロになった女流棋士もいる

将棋は奨励会を勝ち上がればプロになれるが、女性は今まで1人もいない

3

囲碁でトップクラスの女流棋士は、対男性棋士の勝率は5割前後

将棋でトップクラスの女流棋士は、対男性棋士の勝率は2割前後

以上のように、囲碁よりも将棋のほうが、男女の実力差が大きいからだ。


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普段は違うトコで働いてるから。

たまに一緒にやってるときはゲストみたいなもん。


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四段になれない者を正会員としていないからだとおもいますが。

四段になる権利は三段リーグを勝ち抜くことで平等にあります。

むしろ、四段になれなくても女流棋士としてスポンサー付きの棋戦に出られるので、

恵まれているともいえます。

ただ、詳しくないですが正会員でないと年金とかはないそうです。

って国民年金はあると思うので、

それも人権侵害とまではいえないのではないでしょうか。


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人権侵害ではありません。あなたの質問に対してヒントになる過去の回答例がいくつかあります。 大前提として、囲碁と将棋は男女の関係が違うのです。囲碁は対等ですが、将棋は違います。 囲碁は男女とも「棋士」ですが、将棋は「棋士」は男のみ。女は「女流棋士」なんです。 将棋の女流棋士の場合、必ず○○女流初段などと表記されてるはずですが、囲碁はありません。女流名人等タイトルにはもちろんつきますが、段位表記は男女同じです。

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